何日も便通がなくお腹が張って苦しい便秘。強い便秘薬や浣腸を使うことが常態化している人も世の中にはたくさんいます。便通を日頃からよくしておくことは健康管理の上でも大切なことです。しかし、食生活を改善したり、職場環境を整えてストレスを溜め込まないようにすることは至難の技。そこで、おすすめしたいのがオリゴ糖です。オリゴ糖は厚生労働省も認める健康食品。オリゴ糖の便秘解消の力はお墨付きといっていいでしょう。さて、そのオリゴ糖、いったいどのようなものでしょう。
近年、オリゴ糖が、健康的な甘味料としてさまざまな製品に利用されるようになっています。
私たちは、日常生活を送っていく中で、さまざまな糖を摂取しています。例えば、お菓子類の成分表示をみてみましょう。そこには、ブドウ糖果糖液糖もしくは果糖ブドウ糖液糖が表示されている(先に表示された糖ほど含有量が多い)のが分かります。麦芽糖が入った飲料は甘くておいしいですね。乳製品には乳糖が入っていますが、例えば牛乳などを飲むと牛乳中にあるこの乳糖が分解できずにお腹がゴロゴロしてしまう症状(乳糖不耐症)が起こる人がいます。その場合には乳糖に代わる甘味料を入れた製品を利用します。砂糖(ショ糖)を口に入れない生活を送ることは難しいでしょう。また、このように、明らかに糖という形でなくても、大豆や野菜類にも糖は含まれています。まさに、私たちの食生活は糖とは切っても切れない関係にあるといえるでしょう。
ところで、ブドウ糖や果糖は単糖といって、糖といえる形では最小のものをいいます。この単糖に糖がつく、すなわち単糖が2つひっついた糖が二糖です。二糖類には、ショ糖(砂糖)、麦芽糖、乳糖がよく知られています。
近年、オリゴ糖が、健康的な甘味料としてさまざまな製品に利用されるようになっています。
実は、このオリゴ糖、ブドウ糖や砂糖などのような、単糖が何個かひっついた特定の形(分子構造)のものではありません。上記で、単糖が2つひっついた糖の形を二糖類と呼びましたが、一般に糖が複数個合体したものを多糖類と呼んでいます。さらに、糖が少数結合した形のものを総称して少糖類と呼んでいます。そして、オリゴ糖とは、糖が2個ないし10個程度ひっついたもの、つまり少糖類の総称なのです。したがって、砂糖などもオリゴ糖に属していることになるのです。よくオリゴ糖は健康によい食品添加物だといわれます。しかし、厳密にいえば、砂糖ではなくオリゴ糖の方が健康的だ、という表現はおかしいでしょう。にもかかわらずオリゴ糖が砂糖などに比べ健康的だとされる理由は何でしょうか。
実は、同じオリゴ糖といっても、性質が異なっているのです。つまり、オリゴ糖の種類の違いによって、腸内での消化吸収の程度に違いがあるのです。簡単に消化吸収されるオリゴ糖を、消化性オリゴ糖と言います。一部消化吸収されるオリゴ糖が部分消化性オリゴ糖です。そして、消化吸収されにくいオリゴ糖が難消化性オリゴ糖です。砂糖などのように消化吸収されやすい糖は消化性オリゴ糖に入り、他方、ラフィノース、ラクトスクロース、ケストールなどのオリゴ糖は難消化性オリゴ糖に属しています。オリゴ糖が砂糖などに比べて健康的な甘味料とされるのは、この難消化性オリゴ糖に関係しています。すなわち、消化吸収されないオリゴ糖は、そのまま大腸にいきます。大腸内にはさまざまな細菌類が無数に存在しています。その細菌類を大きく分けると、善玉菌と悪玉菌に分かれています。ビフィズス菌などが善玉菌に分類されています。体調の良し悪しで、善玉菌と悪玉菌のバランスは影響を受けます。他方、逆に、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが体調に影響を及ぼしています。難消化性オリゴ糖は善玉菌のエサになります。大腸内のビフィズス菌などの善玉菌のエサになることで、間接的に大腸の健康を守ることになるのです。食生活の欧米化に伴う便秘や大腸がんなどを未然に防ぐ一つの手段として、オリゴ糖は期待できます。
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